再審中にまた性犯罪を犯し、合計「3回の性犯罪」の容疑を受けているグループB.A.P元メンバー、ヒムチャン(本名キム・ヒムチャン・33歳)が1審で執行猶予5年を言い渡されたのを受けて、検察が控訴状を提出した。
ソウル西部地検は先月7日、ヒムチャンの強姦及び性暴力処罰法違反(カメラ等利用撮影、通信媒体利用淫行など)の容疑事件を審理したソウル西部地裁刑事合意12部(部長判事クォン・ソンス)に「刑の不当」を理由に控訴状を提出した。
検察は控訴の理由として「ファンである被害者を強姦し、不法撮影したキム氏に対して、より重い刑を求めるためであり、「ファン心を利用した巧妙な犯行で被害者を脅迫・暴行し、その後不法撮影をして性質上非常に悪質で、同種の犯罪の審判を受けている最中に再び犯罪を犯している点などを考慮した」と明らかにした。
このともに、ヒムチャンの軍問題にも焦点が合わさることになった。ヒムチャンは現在1990年生まれで満33歳だが、2019年から最近まで性犯罪容疑の審理を受けている間に入隊が延期されていた。未兵役者である彼は先月1日、3回の性犯罪容疑の合併事件の一審判決で懲役3年に執行猶予5年を言い渡され、社会服務要員として兵役を履行すると予想されていた。補充役の基準は1年以上の懲役または禁錮の刑の執行猶予を受けた者に該当する。
しかし、控訴審の後にヒムチャンが1年6ヶ月以上の懲役・禁錮の実刑を受ける場合は、「戦時労働者」に該当して兵役免除を受けることになる。検察は以前、ヒムチャンに対して懲役7年の実刑と、未成年者・障害者関連施設就労制限10年、位置追跡電子装置着用3年、保護観察4年、性暴力治療プログラム履修命令などを求めていた。
ソウル西部地方裁判所刑事合意12部は先月1日、ヒムチャンに懲役3年に執行猶予5年と言い渡した。裁判部はヒムチャンに40時間の性暴力治療プログラム履修、3年の未成年者・障害者関連施設就労制限も命令した。
裁判部は「被告人はアイドルであるため、その罪が及ぼす影響は軽くない」としながらも、「被害者たちもこれ以上の被告人の処罰を望まないことを考慮して、不法撮影された映像をすべて消去し、第三者に流布しない点、被告人の強制わいせつの程度が比較的低いことを考慮して、被告人が具体的な反省の態度を見せていることと、その他被告人の年齢や職業、健康状態、家族関係などを考慮して刑を定めた」と刑の理由を明らかにした。
ヒムチャンは強制わいせつ容疑で審理を受けている最中に、また性犯罪を犯して合計3回の性犯罪容疑を受けた。ヒムチャンは2018年7月24日、京畿道南楊州のあるペンションで遊びに来た20代の女性を強制わいせつした容疑で昨年2月に1審で懲役10ヶ月を言い渡された後、昨年2月に行われた2審で懲役10ヶ月を言い渡された。強制わいせつ容疑の2審審理が行われている最中に、ソウル西部地方検察庁がヒムチャンに対して強姦及び不法撮影、強制わいせつなどの容疑を追加適用して起訴した。
ヒムチャンはその後、2022年5月にソウル恩平区で女性を脅迫して性暴力を行い、その後カ메ラ等を使用して撮影し、犯行1ヶ月後の2022年6月に犯行当時カメラで撮影した被害者の写真などを被害者に送信した容疑を受けた。
さらに、ヒムチャンは自分の性犯罪容疑審理を受けていた昨年4月17日に、ソウル龍山区ハンナムドンのある酒場で女性2人の身体を触った容疑も受けた。
ヒムチャンは2012年にB.A.Pで音楽界にデビューした。B.A.Pは2018年8月に2人のメンバーが脱退し、翌年には残りのメンバーの所属事務所との専属契約が終了し、事実上解散の手続きを取った。